■HondaがつくるCIGS薄膜太陽電池
CIGS薄膜太陽電池とは、銅(Copper)、インジウム(Indium)、ガリウム(Gallium)、セレン(Selenium)を原料とした化合物半導体を発電層に使った太陽電池です。シリコンを使わず、発電層を薄い膜状の半導体とすることで、製造時の消費エネルギーや排出CO2を少なくし、環境にやさしく製造することができました。Hondaがこれまで進めてきた地球環境保全に向けた研究開発の成果のひとつがこの次世代型CIGS薄膜太陽電池モジュールです。
Hondaは国内で圧倒的シェアを誇る結晶シリコン太陽電池ではなくCIGS薄膜太陽電池を選びました。CIGS薄膜太陽電池は結晶シリコン太陽電池に比べ圧倒的に薄く、原材料の削減や製造時のCO2排出量を減らし、製造の瞬間から地球環境にやさしい製品です。
■各種太陽電池のエネルギーペイバックタイム(EPT)の比較
生産規模 | 多結晶シリコン | アモルファスシリコン | CIGS |
100MW | 1.5年 | 1.1年 | 0.9年 |
※出典: NEDO成果報告書「太陽光発電評価の調査研究」、太陽光発電技術研究組合、(2001.3)
●エネルギーペイバックタイム(EPT)とは、太陽電池を製造する時に使ったエネルギーと太陽電池が作った電気エネルギーが同じになるまでの期間のことをいいます。
EPT=(製造で使ったエネルギー)÷(1年で発電するエネルギー )
■他の方式と比較!Hondaの太陽電池がスゴイ理由。
Honda太陽電池モジュールは、その発電素子の構造から一部分が影におおわれても大きな電圧低下を起こすことなく安定した発電性能を発揮します。
※影による発電量の低下は設置条件や影のかかり方により異なります。
Honda太陽電池モジュールは1枚280V*と高電圧のため、全並列接続が可能です。これにより、電圧を調整する昇圧器が不要で、各方位に対して異なる枚数の設置が容易となり、限られたスペースを有効的に使うことができます。
*太陽電池モジュール HEM125PCB 公称開放電圧。
HondaのCIGS薄膜太陽電池は実際に設置した後の発電量が思ったより多いと大好評です。その理由は単結晶シリコンや薄膜シリコンに比べ発電する光の波長帯が広く、日中はもちろん、曇りや朝方・夕方でも良く発電します。また他メーカーでは設置不可とされる北側屋根にも設置可能です。(北面設置の場合、発電量は6割程度となります。)
太陽光パネルは半導体ですので温度の上昇に比例して発電効率が下がります。しかしカタログに載っている発電量は25℃の条件で得られた値、実際の屋根の上は50℃前後が中心です。HondaのCIGS薄膜太陽電池は温度上昇時の発電量の低下が結晶系シリコンの太陽電池よりも小さく、その差は数パーセントですがそれが365日積み重なりますので実際の年間発電量に差が出ます。
CIGS薄膜太陽電池は耐久性に優れています。実際の自然環境下における長い期間の耐久試験においても発電力が低下することなく安定している実験結果が出ています。
太陽光発電システムは、住居の一部として長い間使用されます。設置後も安心して快適にご利用いただけるよう、Honda住宅用太陽光発電システムには独自の「10年間長期特別保証制度」をご用意しています。
保証内容には一定以上(公称最大出力の90%)の出力保証もあり、国産パネルならではの安心内容となっています。 水害、落雷などの自然災害(一部災害は適用外となりますので弊社にご確認願います)から火災や盗難まで幅広くサポート。また、末永くご使用いただけるよう定期点検などのメンテナンスも有償にて承ります。